ステロゴリラがドミニオンするよ

ドミニオンのために開設したけど多分気が向いたときにドミニオンに限らず適当なこと垂れ流します

大使詳解

44日目

 ドミニオンアドベント(?)カレンダー2023の44日目。何か書いてくれる方は下のスプレッドシートに記入お願いします。

docs.google.com

詳解4 

この記事で評価が変わったカードの紹介だけしたけどせっかくならもう少しちゃんと解説すればいいじゃんと気づいたので始まった詳解シリーズ。4日目は大使。

相対3枚

 大使は何も獲得しないカードなので地味に見えるかもしれませんが、自分は2枚圧縮しつつ相手にゴミをまくという、圧縮の面で3枚差がつく凶悪なカードです。ひとたび圧縮差がついてしまえば、その後の大使頻度に差がつき、どんどん差が広がります。デッキ2周目の引き格差に嘆いたこともあるでしょう。

見誤ったポイント

 ここで、僕が初心者だったころに共謀者がどう見えていたかをまとめます。

強いところ

  • わからん

弱いところ

  • 何も得られない
  • わざわざ呪い買って配るにしてもそろうの?

 圧縮を知らなかったので、2枚戻すことも、公開したカードを配ることも何が強いのかわかりませんでした。呪いなら相手に配る意味がわかりましたが、引ききりデッキなんて発想もなかったので、わざわざ呪いを購入しても、それと大使がそろうとは思えず、また、魔女に比べて一手間かかるのが非常に弱いと思っていました。

大使評

 現在の大使評はこんな感じです。

強いところ

  • 相対3枚差の暴力

弱いところ

  • プレイターンに強い獲得ができない
  • デッキ2周目の格差がひどい

 3枚以上圧縮できるカードは少なく、2枚圧縮は圧縮カードとして十分な性能があります。廃墟圧縮には向きませんが、どうせ大使戦だと廃墟どころではなくなるのであまり気にしなくてよいでしょう。また、自分が圧縮したいカードであるということは、押しつけられたくないカードであるということです。そんなゴミ撒きを圧縮と同時に行うのは暴力以外の何物でもありません。

 弱いところは圧縮あるあるですが、プレイしたターンに高コストの獲得が難しいことです。2コスト以下に優秀なカードがあればよいですが、そうでなければ基本的に購入パスになります。相手からのゴミ撒きもあって、大使戦では構築がスローペースになります(でも4人戦だと山が減るので構築に対してゲームスピードはハイペースになりがち)。
 執事はどんな2枚でも圧縮できますが、大使が2枚圧縮できるのは同じカードであるときだけです。デッキ2周目の大使が屋敷2枚圧縮1枚配りと銅貨2枚圧縮1枚配りとでは、3周目のデッキパワーに雲泥の差がつきます。これほんとよくないよね。大使ー大使から4枚圧縮対大大銅銅屋とかさ。

使い方

 まず初手大使ー大使を検討します。ここであまえると3枚差の暴力により一方的な展開が始まります。ただ、大使ー大使から入るとしばらく4金が出ません。よほど強力であったり、回転を速くしてくれたりする4コストは初手でとるべきです。1枚しかない大使でも2倍速でプレイできればなんの問題もないからね。
 デッキ2周目では、2枚圧縮を優先します。大銅銅銅屋なら、屋敷ではなく銅貨を戻したほうがよいです。ここで屋敷1枚を戻したところで、どうせ大して強い購入はできませんし、なにより相手から1枚か2枚送られてくるので3周目を迎えるときにデッキを圧縮できません。それどころか、逆に太る可能性すらあります。2枚戻しておけば、たとえ相手の大使ー大使が沈まなくてもデッキは太りませんし、自分も沈ませなければ圧縮できます。
 大使が沈んだりかぶったりすると、一気に差がつきます。しかし、ここで油断して中途半端なターミナルをプレイしようものなら、息を吹き返されてしまいます。常に大使をぶち込める状態を保ち、差を広げましょう。あとは流れで適当に引ききり、暇で暇で仕方ないなら呪いでも送ればいいんじゃないですかね。適当なカードを公開して戻さないことで、山枯れを起こせることを忘れてはなりません。2人戦大使はこれ見て。

 4人戦では、ゲーム展開が変わります。2人戦だと、サプライに2枚戻してサプライから1枚獲得させるのでサプライの山が減りませんが、4人戦だと2枚戻して3枚獲得させるので山が減ります。これを4人がやるので、屋敷が枯れやすくなります。しかも、自分が1回大使をプレイする間に相手から3回大使が飛んでくるので、まともに構築するのは難しいです。全員が圧縮しているはずなのにね。
 この大使が飛び交う展開で大使事故を起こすと、袋叩きにあいます。結果として、屋敷24枚が全部1人のプレイヤーに集まることも考えられます。そのときには屋敷が枯れ、大使は8枚なくなっており、村もそれなりになくなっていると考えられます。しかも、4人戦では公開するだけで戻さなければサプライから3枚減ります。つまりゲーム終了目前です。ゲーム終了目前で属州4枚分の勝利点をもったプレイヤーと、やっと圧縮が終わったプレイヤーがいるわけですが、さて、どちらが勝ちそうですか?
 もちろん、これは卓内の全員が大使ー大使の強さを知っている前提ですし、現在ではメタが回ってあえて大使を受けることも考えられているそうです。カードプールの広がりにより、もっと早く構築できることもあるでしょう。このメタ読みあたりは4人戦のプロ集団である東ドミ勢にきいてみてほしいです(丸投げ)。