分解と再構築
5日目
ドミニオンアドベント（？）カレンダー2023の5日目にして金言カレンダー紹介の5日目。金言カレンダー通販分はすでに完売したそうです。
https://kpdm.hatenablog.com/entry/domac20230101
置換して考える
5日の金言はドミニオン金言界の重鎮氏らしい言い換えのひとつです。この金言は含む要素が多すぎるので、そのうち回転と手札についての一部だけ紹介します。
ドミニオンは回転が大事とはよくいわれますが、ならば回転を阻害しているものは何か、回転をよくするものは何か、回転がよいとはつまりどういうことか、ということをこの金言がシンプルに置換して教えてくれます。
回転を阻害しているのはいうまでもなく初期デッキ（や呪いなどのゴミ）であり、回転を高めるのはドローや圧縮です。回転がよいとは、獲得したカードを早く、頻繁に使えるということです。しかし、現実には初期デッキを引いてしまうがゆえにキーカードを引くのが遠くなります。回転を高めるというのは初期デッキを引かないようにするともいえ、極論をいってしまえば、初期デッキ10枚を毎回デッキの底10枚に押し込んで、それらをすべて宰相ですっとばせるなら圧縮はしなくてよいのです。つまり、いかにキーカードを手札に引き込むかというのが大切なわけです。さらにいいかえれば、初期デッキを引いたせいでキーカードを引けないというのは手札という枠を初期デッキが埋めるからいけないのであって、その枠を増やしてやれば、増やした分は初期デッキを引いてもよくなります。
圧縮というアプローチだと手札枠の増加はありませんが、初期デッキがそもそも減デッキに存在していないのでそれを手札に引いてしまうことがありません。5枚の手札で戦えます。
対して、ドローというアプローチだと初期デッキが残るため、それを引いてしまい回転が鈍ります。ただし、研究所を使った場合には手札が6枚になっています。では、その6枚目が初期デッキだったらどうでしょう？ 実質5枚しかないじゃん。そうです。その通りです。圧縮しなくてもドローすることで実質的に5枚の手札を持てており、これは圧縮したのとほぼ同じことです。
圧縮とドローでやっていることは全然違うのに、使える手札の枚数で考えるとよく似ていますね。
さて、この金言はなんでしょう？
