ステロゴリラがドミニオンするよ

ドミニオンのために開設したけど多分気が向いたときにドミニオンに限らず適当なこと垂れ流します

商品のほうが強いぞめげるな商売人

概要:香辛料商人は金量出力カードじゃないよ
テーマ:カード効果の理解

 それでも僕はドミニオンを辞めない。


ヨルシカ - だから僕は音楽を辞めた (Music Video)

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 負けた数だけ記事書く配信14の記事2/4本目。

 香辛料商人はコスト4ながら研究所か木こりの効果を得つつ圧縮までできちゃう素敵カードです。しかし,その役割はこれら2種とはまったく異なります。それは香辛料商人に課せられた条件が原因です。

研究所

 研究所の強みは単体でアクション権を消費せず手札を増やせることで,これによりコンボを安定させたり大きな金量を得たりできます。同じ2ドロー1アクションだからといって香辛料商人にこの効果を期待すると驚くほどうまくいきません。
 そもそも,香辛料商人で研究所効果を得るためには財宝カードを1枚廃棄しなければなりません。この時点で,単体で効果を発揮するという研究所の強みが失われています。特に銅貨が減った中盤以降は,潤滑剤として機能することはないでしょう。
 また,香辛料商人は手札を廃棄するため,2ドローを得ても手札を2枚消費しています。研究所の手札増加による出力向上も望めません。

木こり

 手札増加がダメなら金量増加して出力向上を目指すのはどうでしょうか……こちらもやはりダメです。財宝1枚と香辛料商人1枚を使って2金を出しても,それは初期デッキの銅貨2枚と同値です。それならば香辛料商人を購入する1手が無駄ですし,呪いと化す危険がある文銅貨より劣っているとすらいえます。

香辛料商人はサポーター

 以上のように,香辛料商人を出力の主軸として考えると非常に弱いですが,デッキ構築のサポーターに据えると非常に強力なはたらきをします。
 そもそも圧縮効果はほかの強力なカードを使い倒すために重要なもの(1枚圧縮は研究所1枚獲得と近い)です。そこに加えて研究所効果によりデッキを掘り進められるため,デッキの回転力はさらに高まります。安定性や出力ではなく,回転をもたらすのが香辛料商人の研究所効果です。
 木こり効果はどうでしょうか。こちらは銅貨2枚と比較したとき。購入権が増えているのが非常に偉いです。特に低コストカードが強いときは手札5枚でも複数購入の強力な動きができます。香辛料商人と同じ拡張セットに収録されている愚者の黄金とは圧縮効果もかみ合って仲良しペアですね。ただ,購入権を増やすために銅貨を購入するのは本末転倒で何も生産していないどころか回転を阻害しているだけであることは忘れないようにしましょう。中盤以降も購入権として使うのであれば,何か手軽な餌確保手段が必要です。
 香辛料商人の強みが回転と購入権であることがわかれば,5金を出すのには向いていないことも明らかでしょう。2金アイコンがあるからといって,5金を出すために香辛料商人ー銀などしないようにお気をつけください。