ステロゴリラがドミニオンするよ

ドミニオンのために開設したけど多分気が向いたときにドミニオンに限らず適当なこと垂れ流します

ドミニオンをインストした際の反省点とか~インスト編~

 先日学祭でドミニオンの体験会を開きました。インストしまくったのでよかったこと悪かったことをまとめておきます。今回はインスト方法について。前回のサプライ編はこちら

 

フレーバーを伝える

 ドミニオンを遊ぶだけなら不要な情報ではありますが,これがないとなぜ属州を求めているのかわからなくなり,面白さが減ると思います。とはいえ忘れてもゲームそのものには影響しないので,最初にさらっと説明するくらいでいいと思います。

最初にゴールを話す

 ドミニオンに限らず説明の基本です。先に説明のゴール地点を教えておく(下記説明手順の2と3)ことで,説明を受ける側が残り時間を推測できます。これをせずに頭から順に説明するといつまで説明が続くのかわかりません。これって結構苦痛です。

1.フレーバー
2.ゲームの終了条件・勝利条件(フレーバーとあわせても可)
3.ターンの進行方法(3フェイズに分かれていることの説明)
4.アクションフェイズ
5.購入フェイズ
6.クリーンアップフェイズ
7.再度ゲームの終了条件・勝利条件

の順がよいのではないかと思うのですがいかがでしょう?この後に質疑応答タイムを設け,サプライのカード効果を確認してもらってから再度質疑応答タイムを設けるとよいでしょう。

ルールを省略・小分けして説明する

 一度に覚える量を減らしましょう。捨て札の確認禁止ルールとか財宝先出しルール(1回購入したらもう財宝出せないあれ)とか(アクションカードの説明をするまでは)「廃棄」の意味とか教えなくてよいです。また,植民地・白金貨や狼・吸血鬼・悪魔なんかが跋扈する悪いフェイズとか廃棄置き場からの復活方法の存在は伝える必要性が皆無です。

 ルールの小分けも一度に覚える量の削減が目的です。アクションフェイズと購入フェイズの説明段階ではそれぞれ「1ターンに1枚までアクションカードをプレイできる(権利)」「1ターンに1枚まで購入できる(権利)」だけ説明すればよい(このとき,指を立てるなど1枚だけであることを強調しておくと後々便利)です。アクションカードの効果説明は例外が増えるため,最後にしましょう。詳しくは後述します。
 また,獲得したカードの行き先は捨て札だということも特に強調しなくてよいと思います。自分が購入フェイズの説明をしながら購入したカードを自然に捨て札に置くだけで十分ですし,(ルール上は誤りですが)購入したカードをクリーンアップフェイズに手札などと一緒に捨て札に置いてもほぼ影響ありません。というか影響するようなサプライを初めての人にやらせるべきではありません。

待つ

 説明するごとに相手の理解を待ってください。一通り説明したらゲームを始める前にアクションカードの効果を読んでもらってください。読んでもらっている間もじっと待ってください。急かされていると思われたら負けです。

質疑応答タイムを設ける

 説明中に分からないことがあったらすぐに質問してくれる人ばかりならこの心配はいらないのですが,そういう人はむしろ少数派だと思います。全体ルールの質疑応答の後,アクションカードの効果確認をしてもらい,次にアクションカードの効果について再度質問を受け付けてください。ここで初めて廃棄や追加のアクション権・購入権の説明をするくらいで十分です。ルールを確認するという意味で,追加のアクション権や購入権の説明をするときは通常のアクション・購入限界枚数を初プレイ者に質問してみるとよいでしょう(たぶん覚えているのでわからなくて辛いという事態は避けられます)。

インストする側が1番手になる

 次回に予定しているプレイ編の内容でもあります。ドミニオンはやってみないとよくわからないのでルールを熟知している人がターンの例示をしてください。一応ターン進行の手本を見せるためであることを説明してください。何も言わずに当然のように一番手になるのでは不公平感がでます。

壁にターン進行方法を書く

 カンニング用。今回は黒板に書きました。中学生以上が相手ならフェイズ名をアルファベット表記にすると覚えやすいと思います。

サプライの配置方法

 普段はコンボ好きばかりでプレイしているので真ん中にアクションを配置し,財宝と勝利点はその脇に置いている(オンライン版のイメージ)のですが,購入可能範囲外だと思われたようです(これも買えますか?と訊かれました)。特に差別せず並べた方が良かったのかなぁと思います。

 あとこれは普段から僕が配置するときに気を使っていることなんですが,財宝と勝利点は勝利点を中央側に配置しています(オンライン版の逆)。これは山の高さが理由で,20枚は残っていることが多い金貨の向こうに手を伸ばして12枚以下の属州を取るのと,最大でも12枚しかない属州の向こうに手を伸ばして金貨を取るのはどっちが楽かといえば当然後者なんですよね。見やすいし。屋敷が減るような場ならなおのこと。もちろん左から屋敷・公領・属州と銅貨・銀貨・金貨の順でそれぞれ並べています。これをぐちゃぐちゃに並べる人もいるのだけれど気持ち悪くないのかな。それとも僕が気づいていないだけで何か理由があるのでしょうか?

×動線を想像できていなかった

 特に想像も誘導もしていないレイアウトだったため,上記カンニング用の黒板を背に座られることがありました。同船には手を加えずとも席配置を90度変えるだけで避けられた事態です。

×インスト方法についての事前打ち合わせが不十分だった

 上記✔項目を達成せず,下記のような失敗(✔の逆)をしている姿を見ました。やはりインスト方法の講習会はやったほうがよいです。

×例示から始める

 「購入フェイズでは,まず財宝カードをプレイします。(銅4プレイ)この場合は銅貨が4枚あるので4金までのカードを1枚だけ買えます。価格は左下の数字です。3金の銀貨を買います。買ったカードは捨て札に置きます。」

 例示から始めるのはよくないよと書いた直後にその説明を例示から始めるやつおる?例えば上の僕が避けたほうがよいと思う例をかき集めましたみたいなセリフですが,例示しながらだとこのように情報の過不足が起こりがち(財宝カードの出力金量・財宝先出しルール・獲得カードの行き先)なだけでなく,説明があっちにいったりこっちにきたりしがちです。また,そこで説明したことがその例においてのみなのか常にそうなのか分かりにくい(1枚だけ買える)です。特にアクションフェイズの説明で例示してしまうと,ゲームルールを覚えている最中にアクションカードの効果という特例の説明が入るため聞いているほうは辛いです。

 伝えたいことだけを端的に伝えることを心がけましょう(このブログに対する超巨大ブーメランでは)。

×逐一細かい説明をする

 例示にもつながる部分ではありますが,財宝先出しルールや捨て札確認ルールなどのゲームに影響しないルール(これが影響するようなサプライを初めての人にやらせるな)は説明するだけ負担です。相手がハマってガチでやるようになってから教えてあげればよいでしょう。クリーンアップフェイズの説明で「捨て札」という用語が出たからといってそこで捨て札と廃棄の違いの説明するのも避けたほうが賢明でしょう。説明が迷子になっています。

 

 次回はプレイ編