ステロゴリラがドミニオンするよ

ドミニオンのために開設したけど多分気が向いたときにドミニオンに限らず適当なこと垂れ流します

買う理由が値段なら買うな

236日目

 ドミニオンアドベント(?)カレンダー2023の236日目。サムネはここにあるよ。何か書いてくれる方は下のスプレッドシートに記入お願いします。スプレッドシートは過去記事のリンク集も兼ねているので過去記事もよろしくね。

docs.google.com

高かろう強かろうではない

 ドミニオンでは購入時にお金を余らせてもおつりが出るわけでもなく、得する場面はそう多くありません。しかし、だからといって余らせないように購入する必要もありません。また、おおざっぱには低コストカードより高コストカードのほうが強い傾向がありますが、状況によっては低コストカードのほうが優れていることもあります。……というはじめたての人向け記事。

計画性と必要性の見極めが大事

 ドミニオンは「デッキ構築型ゲーム」と表現されることがとても多いゲームです。これはよくいったもので、どのようなデッキにするか計画をたて必要な金量が出るようにするゲームであって、そのときに出た金量に合わせて購入できるものをその場その場で購入するゲームではありません。5金が出ようとも3コストのカードを購入するのが正解のシーンもありますし、6金2購入で3+3の購入が正解だったり6コストカード1枚だけを購入するのが正解だったり、はたまた5コストカード1枚だけの購入が正解だったりします。この「正解」には、単にサプライにおいて強い、優先的に獲得しないと相手にガメられる、自分のデッキに足りていない、などさまざまな根拠が存在します。

 「3金だから3コストの村を買おう、4金だから4コストの改築を買おう」ではなく、「デッキ2周目に5金を出したいから3金で銀貨を買って次のターンは4金出るけどここでも銀貨にしよう」といった計画をたてることと必要なカードを見極めることが重要です(もちろん村ー改築が正解となるサプライだって存在します)。出た金量に左右されるのではなく、適材適所を心がけましょう。金量は購入の制限であって指針ではありません。

具体例(脱線しかしない)

 たとえば、3コストの仮面舞踏会はステロにもコンボにも有用な超強力カードで、たとえ5-2であろうと初手仮面から入ることはよくあります(もちろん2金側はパスになることが多いので3-4の下位互換になりがちで泣いている)。

 たとえば、改築も祭壇も手札を1枚廃棄してサプライから1枚獲得するカードですが、4コスト以下でデッキの形をある程度整えられるなら、序盤は4コストの改築が6コストの祭壇よりも使いやすいでしょう。
 改築は初手で購入できるためデッキ2周目から屋敷をコンボパーツに変換できますが、祭壇は初手で購入できることが少なく、使えるのは3周目からです。屋敷改築よりも高いコストのカードを獲得できますが、どうせ獲得するのが4コストなら改築と変わりません。仮に5コストにも優秀なカードがあったとしても、デッキ1周の遅れが出ることを考慮に入れて初手を改築とするか6金を出しにいくか考えなければなりません。
 最終盤には金貨を改築することで属州を獲得できますが、祭壇ではそうもいきません。改築ないし祭壇を途中から入れるとき、6金で祭壇を購入するのか、改築(+追従者など)を購入するのか、用途に合わせて選択する必要があります。とはいえ、祭壇は餌を選ばずに公領を獲得できます。特定の組み合わせを用意しなくてよい、というのは改築よりも使いやすい点です。
 いつでも改築が強いかというともちろんそんなことはなく、4コスト以下はほしくないけど5コストはたくさんほしいときや銅貨を廃棄したいときなどは祭壇を避けて改築にする理由があまりありません。そして、祭壇を購入したいなら、初手4金で改築なんて購入せず6金を出すための手をとらねばなりません。たとえ4金でも銀貨を購入する勇気が必要です(とかいいつつ鍛冶屋があったら鍛冶屋ー銀したいね)。結果として2周目に4金しか出なかったとしても、「4金だから改築を買おう」と安易に考えてはいけません。改築で妥協できる構想なのか、次のターンに6金が出ないか、考えてみましたか。金量とコストの一致は購入する理由になりません