肉屋詳解
61日目
ドミニオンアドベント(?)カレンダー2023の61日目。何か書いてくれる方は下のスプレッドシートに記入お願いします。3月1日分はコンソメさんが書いてくれました。
詳解17
この記事で評価が変わったカードの紹介だけしたけどせっかくならもう少しちゃんと解説すればいいじゃんと気づいたので始まった詳解シリーズ。17日目は肉屋。
属州力
改築系のひとつであるとはいえるものの、改築とは役割が大きく異なるカードです。改築と思って使うとかなり弱いですが、中終盤の属州力には目を瞠るものがあります。
特徴的なのは財源を用いた広い範囲の改築効果……に見えて、実は財源をガンガン払って改築するのは弱く、財源の使い方で差がつくカードです。
見誤ったポイント
ここで、僕が初心者だったころに肉屋がどう見えていたかをまとめます。
強いところ
- トークンで超絶コストアップ
弱いところ
- コストが高い
- 強制廃棄(?)
肉屋の廃棄は任意です。強制ではありません。ここを勘違いしていた(紙時代)のでくっそ弱く感じていました。廃棄しなくても財源をもらえます。このルール勘違いあるあるだよね……?
冒頭で弱いと断じた財源使って拡張以上みたいなプレイを強く感じていました。だって銅貨が鍛冶屋になったら強く感じるじゃん……。
肉屋評
現在の肉屋評はこんな感じです。
強いところ
- 財源獲得できる
- 高い属州力
弱いところ
- コストが高い
まず前提として財源はとても強いです。手札の外から降ってくる金量というだけでえらいのに、それを好きなタイミングまで使わずにとっておけます。もう7金病なんて怖くありません。そんな財源を2枚ももらえるのでそれだけで一定の評価ができます。
終盤の改築は金貨改築はもちろん、属州空廃棄もできるため属州を削る力に長けており、警戒しなければならないカードです。肉屋でも同じことがいえます。いや、もっと警戒しなければなりません。終盤に入るまでに貯めておいた財源や空廃棄したときの2財源によって追加の属州購入が容易になるからです。
終盤力では改築に勝りますが、完全上位互換かというとそうでもありません。コストが5と高く、基本的にはデッキ2周目で獲得するカードです。改築は初手で確実に購入でき、デッキ2周目で屋敷を改築することで一気にデッキ強化できますが、肉屋だとそれがワンテンポ遅くなります。改築した強いカードを使っているタイミングで初めて肉屋で屋敷を処理することになります。序盤の素早さでは改築に軍配が上がります。
使い方
改築に初速で劣るとはいえ、すべてのサプライで共存しているわけではありませんし、財源による購入力増強や属州獲得能力があるので屋敷処理班としてもけっして弱くはありません。コンボにもステロにも使えます。
銅貨の圧縮には向いていないので、圧縮専門カードに任せたいところです。屋敷もさっさと切れるならそれに越したことはありません。その圧縮カードをはじめとした序盤に使ったカードや、雑に獲得できる金貨を肉屋の餌にすると強いです。もちろん、屋敷が残っていればそれを餌にしてもよいです。このとき、基本的に財源を3つ以上使おうとしているならちょっと待った。屋敷を5コストにするより、屋敷を3コストや4コストにして財源は金量として5コストカードを購入したほうが強くありませんか? 財源をどこでどう使うかよく考えてみましょう。
コンボで使うとき、とにかく肉屋を使い倒せるように引ききりましょう。引ききったらとりあえず1枚属州を先行しましょう。肉屋引ききり場で先行しておくと、毎ターン空廃棄できるのでゲーム終了へグンと近づけられます。逆に、相手にこれをやられると非常に苦しいのでとにかく先行することが大切です(大事なことなので2回いいました)。
肉屋はステロもできます。銀ー銀などの5金を出しやすい初手から入って肉屋を購入し、屋敷を銀貨や銅貨に変換するステロです。屋敷を肉屋や金貨にするのは弱いです。同様に、銅貨→銀貨や銀貨→金貨の変換は鉱山未満の動きなので厳禁です。肉屋は2枚くらいなら入れてよいです。ターミナル非ドローステロですが、空廃棄できるため属州がゴリゴリ削れていきます。ゲームスピードに注意しましょう。
肉屋がかぶってしまったら即属州にしてしまいましょう。肉屋場ならどうせすぐゲームが終わります。残しておいたところで使えないでしょう。
改築効果にしても、購入の足しにしても、財源の使い方がポイントです。その1財源が何金の価値なのか、何点の価値なのか常に意識しましょう。財源の価値について詳しくはDOMINION OVERLORDにYOSHIBALLさんが詳しく書いてくれています。読んでみてね(在庫まだあるのかな)。