59日目
ドミニオンアドベント(?)カレンダー2023の59日目。何か書いてくれる方は下のスプレッドシートに記入お願いします。
詳解16
この記事で評価が変わったカードの紹介だけしたけどせっかくならもう少しちゃんと解説すればいいじゃんと気づいたので始まった詳解シリーズ。16日目は行進。
大爆発
そもそも玉座系のカードはだいたい悪いカードなのですが、行進は特に悪いカードです。というのも、ただ2回プレイする超パワーをもつだけでなく、カードの獲得能力までもつためにターン内拡大再生産力と山枯らし力が異常に高いのです。
見誤ったポイント
ここで、僕が初心者だったころに行進がどう見えていたかをまとめます。
強いところ
- 2回プレイできる
- カードを獲得できる
弱いところ
- 2回プレイしたカードを廃棄しなければならない
- 獲得カードの制限が厳しい
玉座というつもりでいたので廃棄してしまうのが弱く感じていました。行進を使うときにはデッキがボロボロになるときだと覚悟していたくらいです。実際にはコストの階段を確認して構築しますし、仮にあまりうまい階段がないのなら使わなかったり、爆発ターンに3山を枯らしたりするだけです。
行進評
現在の行進評はこんな感じです。
強いところ
- 玉座効果による爆発力がある
- 獲得能力によるターン内拡大再生産力が大きい
- 獲得能力による3山力が大きい
弱いところ
- うまい階段が必要
2枚の同じカードを使うのと、玉座で1枚のカードを2回使うのとではアクション権の面で後者が優秀です。デッキ構築全体として考えてもそれにしか使えない本物と何にでもなれる玉座では後者のほうが柔軟で、嬉しいことが多いです。そんな玉座効果をもっている行進はそれだけで強いです。
「過剰引ききりからの宇宙」という金言がありますが、行進は1枚で引ききりと獲得を担ってくれます。普通なら鍛冶屋で引いて工房で獲得して……ということをしなければなりませんが、行進(鍛冶屋)ならそれだけで6ドローと5コストアクション獲得です。今大量に引いたので、獲得した5コストアクションを即プレイすることも簡単ですし、それすらも行進させて狩場や貴族にすることもできます。狩場にしたらそれをさらに行進させて超ドローからの3点行動までできてしまいます。
行進は重ねることで大量のアクションカードを獲得できるカードです。これにより上述したような過剰引ききり大宇宙が発生しますし、大宇宙の源であるサプライはどんどんやせ細ってゆきます。ただ行進するだけでデッキが強くなり、ついでのように3山枯れが発生するのです。
なら弱点はないのかというと、獲得カードの制限が挙げられます。まずはアクションカードしか獲得できない点ですが、こちらは大した影響がありません。なぜならほしいのはアクションだからです。引き直してプレイしたいのは行進できない財宝や勝利点ではなく、アクションだからです。ただ、公領獲得でゲームを終わらせるぜというのができない点にだけは注意しておきましょう。
次に、コストがちょうど1大きいものしか獲得できない点です。実はこれがかなりやっかいで、何も獲得できなかったり構成バランスが悪くなりすぎたりする可能性があります。そのようなときは1ターン爆発させてそのままゲームを〆るか、そもそも行進を使わない勇気をもちましょう。逆に、さまざまなコストにさまざまな要素がバランスよく配置されていると強く、地下墓所のような廃棄時効果をもつものや国境の村があると雑に使っても非常に強い動きが発生します。また、行進を獲得するために3コストでドローできるアクションカードがあると使いやすくなります。
使い方
サプライによりすぎるカードなので使い方も何もないのですが、行進を見たときにはまず馬を獲得するアクションがないか確認しましょう。馬があったら行進行進から馬を行進させて行進を獲得して獲得した行進を行進させてまた馬を行進させて……とするだけでゲームが終わります。それだけで行進と適当な5コストの山が枯れるので、あとはちょっとだけがんばって1山枯らして屋敷を1枚とるだけです。枯らす1山が屋敷でもといです。「16金8購入」というシンプルな金言もありますね。デッキの最終形はボロクソのふざけたものになりますが、馬がいたら行進馬を狙えばまず正解と思ってよいです。
馬以外には、3コストでドローできるカードや5コストでカードの獲得枚数を増やせるカードがないか確認しておきましょう。3コストは馬の代わりのドロー兼行進獲得手段で、5コストは3山目を作るための手段です。強制退去のような直接獲得するカードでもよいですし、聖なる木立ちのような金量+購入権のカードでもよいです。ガレリアだと無限購入権。行進馬をやっているならアクション権は腐るほど出るのでターミナルアクションでかまいません。馬以外でやっているなら3コストのカードをキャントリにするなどして工夫しましょう。
行進をスカらせるのは非常に弱いものの、行進3山ゲーとなると行進枚数がものをいいます。相手より多くの行進を確保したいです。もっとも、行進枚数にだけ気をつけていたら行進を枯らした返しのターンで3山されましたなんてことにはならないよう注意しましょう。
文字で読んでもわからないと思うので、まずは1人回しでよいのでやってみましょう。馬を集めて行進を重ねたら準備完了で、あとは流れで行進し続けるだけです。いつかの僕の配信にも下手ながら行進馬をやっているシーンがあったはずなのでどなたか掘り当てて教えてください。僕はもういつのだかわかりません。