ステロゴリラがドミニオンするよ

ドミニオンのために開設したけど多分気が向いたときにドミニオンに限らず適当なこと垂れ流します

望楼詳解

49日目

 ドミニオンアドベント(?)カレンダー2023の49日目。何か書いてくれる方は下のスプレッドシートに記入お願いします。

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詳解9

この記事で評価が変わったカードの紹介だけしたけどせっかくならもう少しちゃんと解説すればいいじゃんと気づいたので始まった詳解シリーズ。9日目は望楼。

本体はリアクション

 コストが3と安いこともあり、かみ合いのよいカードがあれば小さい書庫としての運用も強いカードですが、望楼が真に強いのはリアクション効果です。廃棄する効果もデッキトップに置く効果もうまく使えれば気分のよいものです。

見誤ったポイント

 ここで、僕が初心者だったころに望楼がどう見えていたかをまとめます。

強いところ

弱いところ

  • 置いてもうまくはたらくとは限らない

 カウンティングなんてろくにやっていなかったうえ、圧縮も知らないので効果的な積みこみができませんでした。

望楼評

 現在の望楼評はこんな感じです。

強いところ

  • 廃棄効果で効率化
  • デッキトップ効果で実質デッキ1周

弱いところ

  • 脳筋できるカードではない

 プレイ時効果は割愛するとして、リアクション効果も実際は有用なものです。

 まず、廃棄する効果についてですが、これを呪い対策と考えるのはあまりおすすめできません。呪いの残弾が減る分で堀よりは多少マシですが、タイミングよくランダムに引いた5枚に含まれていなければならないため、ガードできるとは限りません。もちろんガードできればとても嬉しいものですが、あまり期待しないようにしておきましょう。このような受動的な使い方より、能動的な使い方をしたいところです。

 デッキトップに置く効果は、雑にパワーカードを置くだけでもデッキを1周回したようなもので強いです。ここにカウンティングが加わると、積みこみによりもっと効果的な使い方ができるようになります。

 リアクション効果は脳筋で上手く扱えるものではありませんが、だからこそ使いこなせれば差をつけられるカードが望楼です。

使い方

 望楼はプレイ時効果に期待しているわけではないので、望楼分のアクション権は気にしないで構築してかまいません。集めたいカードのコストが4以下なら、初手望楼ー望楼から回しつつトップに置く動きを狙うのもアリです。ただし、5金以上はまず出ないので、高コストがほしいときには不向きです(それで3ターン目望楼プレイから望銅5でトップ置きされたら泣いちゃう)。

 廃棄効果に関して、撒かれたゴミでなければ獲得したカードは基本的には使いたいもののはずで、能動的に廃棄効果を使うというのはイメージしにくいかもしれません。しかし、中には獲得時効果がほしいだけで本体はいらないというものもあります。たとえば、暗躍者は金貨がほしくて獲得することが多く、金量を上げたいのに1金も出さない本体はいないほうが嬉しいことがよくあります。たとえば、墓場は圧縮のために獲得することがほとんどで、本体も緑色の不要なカードです。このようなとき、獲得時効果の金貨獲得・圧縮だけ受けて本体を望楼で廃棄してしまえばとても強いと思いませんか。ついでに、金貨をデッキトップに置いたり、もう1枚の望楼で手札を増やしておくことで墓地での圧縮を効率よく進めたりできますね。
 さらに見逃してはならないのは廃棄時効果をもつものです。暗黒時代は廃棄時効果をもつものが多く注意が必要なセットですが、その中でも特に従者は危険です。購入した従者を望楼で廃棄することで、たった2金でどんなコストのアタックであろうと獲得できてしまいます。しかも、そのアタックにさらに望楼をリアクションすることで、デッキトップに置くことまでできてしまいます。高コストのアタックはもちろん、念視の泉のような変則コストのアタックにも使える裏技です。

 トップ置き効果は、カウンティングしておくこと、予定を立てておくことが大切です。引ききってからのトップ置きは簡単な次ターンの準備でしかありませんが、カウンティングをしておけばこの「次ターンの準備」を引ききり前の段階でも効果的に行えます。たとえば、底に村だけあることがわかっているなら、このターンは鍛冶屋を置けばよいですし、逆に今のターンに村ばかり引いてしまったなら村を置くことで次ターンの事故を回避できます。
 また、底の金量がわかっているなら、この周のうちに購入しておきたいカードに届かせるために銀貨を置くことすらあるかもしれません。これを適切に行うには、カウンティングに加えて、全体の構築手順のイメージをもつ必要があります。
 沈んでいるのが祭壇銅3だったとしましょう。ここに村を置いたところで次ターン引ききれる気はしませんが、それでも置いておくことで祭壇沈みを回避できます。村を置かなければ山札が4枚しかなくシャッフルが入ってしまいますが、村を置くことで5枚にでき、次のシャッフルに祭壇を混ぜこめます(まぁこの例だと銅貨3枚も一緒に入るので正直微妙な気もしますがそこはたとえ話ということでひとつよしなに)。あとは次ターンついつい村をプレイしてしまわないように注意するだけですね。