概要:出し入れするから出納官なんだね
テーマ:カード効果の理解
Orangestarのアルバムがストリーミング配信されるってよみんな聴いて。
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— Orangestar (@MikanseiP) August 1, 2020
負けた数だけ記事書く配信Part4の記事1/3本目。
今回のカードはルネサンスの出納官。ドミニオン日本語版は難読漢字がちらほら出てくるけれど「出納」は中学だったか高校だったかの漢字ドリルに掲載されているレベルだから難読じゃないよね。艀は読めなかったし意味も知らなかったけど。
出納官はその名に違わずお金に関する効果を3つ持ちますが,実際にプレイするときにはその中から1つを選択します。3つの効果の中には,ルネサンスの新要素であるアーティファクトが関わるものもあります。出納官の各効果の使い方を考えます。
おかね、圧縮、百年目。
1つ目の効果は財宝カードの廃棄。基本的に圧縮したい財宝といえば銅貨です。出納官は選択した効果に関わらず3金を出力しますから,基本セットからいる大先輩,金貸しと同じといえます。
金貸しのコストが4であるのに対して,出納官のコストは5。単純に圧縮カードとして扱うだけなら強くない,いやほかの5コスト勢と比較すると弱いといえるでしょう。だってコスト4と同じはたらきしかしていないもの。出納官の本領発揮はほかの2つの効果にお任せしましょう。それでも序盤は金貸しとして使うんですけどね。圧縮は正義なので。
財宝、おきばしょ、廃→手札。
2つ目の効果は廃棄置き場からの財宝カードの回収。これまでも廃棄置き場からなんやかんやするカードはありましたが,どんな財宝でも好きに回収できるカードは実は初めてです。
財宝回収は特に強力な効果で,単純に銅貨を回収するだけでもそこそこ強く,銅貨が手札に加わるため出納官が1枚で4金出すカードになります。4金という出力の破格さは男爵が教えてくれました。
凝った工夫を施さなくても,たとえば徴募官で割った金貨を回収したり,資本主義に染まったアクションカードを回収したり,ランプの精にブラック労働してもらったりと,1枚のカード(カードではない)と組み合わせるだけで常識を覆す爆笑ドミニオンが始まります。もちろん強い廃棄でおなじみ改築の餌にした金貨や白金貨を即回収してその金量で属州や植民地を購入するということもできますね。
鍵じゃ、容易い、余剰金。
最後の1つはアーティファクト関連です。効果はシンプルで,ターン開始時に1金が出るアーティファクトである鍵を得るというものです。ポイントは鍵の効果発動が購入フェイズ開始時ではなくターン開始時であることで,鍵を得たターンには+1金を得られません。そのため,鍵獲得時の出納官は単なるターミナルゴールド(ターミナルシルバーという語が使われるならターミナルゴールドもあってもよい)であり,口が裂けても強いとはいえません。
鍵獲得ターンが弱いとはいえ,鍵は放置し続けるのが危険です。運河のように1安とはいきませんが,単に1金が余剰に発生するだけで属州に届きやすくなります。だって7金病が病気じゃなくなるんですよ。ある程度圧縮がされて,1枚で4金を出せるカードが入っていて,7金だけで属州に手が届くデッキ。あまり相手にしたくありませんね。
鍵獲得の効果は,廃棄したい財宝がないけれどデッキに余計な財宝を入れたくもないときに雑に選択できるのがよいです。もちろん,鍵を保持している状態でも鍵を得る効果を選択できます。
鍵を得る効果は,鍵を得るためというより鍵を持たせないため,他の効果を避けるために選ぶことが多いように思います。