概要:重ね掛けするだけが重ね掛けじゃないよ
テーマ:カード効果の理解
負けた数だけ記事書く配信33の記事1/1本目。
後進してない雰囲気の後進曲聴いて。
橋・ならず者・隠し財産・石切場・護符・王女・値切り屋・街道・商人ギルド・橋の下のトロル・庭師・凱旋・発明家・運河・ギルド集会所・貸し馬屋……これらはカードを購入・獲得するときに効果を発揮するカード*1です。これらを使うとき,単発撃ちするよりも重ね掛けしたほうが強いことがほとんどですが,その方法には疑似的なものもあります。
重ね掛けのメリット
橋・石切場・王女・街道・橋の下のトロル・発明家・運河はカードのコストを下げる効果をもちます。極端な話,(石切場以外の)これらを合わせて8回*2プレイすることができれば属州はただで購入できるようになります。俗にいうビッグブリッジですね。これらと村系・ドローが揃っていればビッグブリッジを狙うのが正着になることが多いです。少々条件が厳しいサプライでも,ビッグまでは組まずに多少重ね掛けしてコンボパーツを集めやすくするくらいはよくやります。いずれにせよ,重ね掛けすることでコストを大幅に削減するのが基本的な使い方です。
ならず者・隠し財産・護符・値切り屋・商人ギルド・庭師・凱旋・ギルド集会所・貸し馬屋はカードの購入・獲得時に追加でカードやトークンのボーナスを得る効果を持ちます。隠し財産や護符は使い方に注意が必要なものの,これらも重ね掛けすればするほどボーナス量が増え,より強く使えます。
重ね掛けの種類
最も単純な重ね掛けはそのカードを複数枚プレイすることです。上記の多くのカードはアクション権を消費するため,村系アクションが必須となりますが,庭師はキャントリップ効果を持つので重ね掛け難度が低いといえます*3。
少し工夫したのが玉座系との組み合わせです。玉座の間をはじめとする,カードを複数回プレイする効果をもつカードやプロジェクトと組み合わせることで,枚数以上の回数プレイすることができます*4。実際の枚数以上の回数プレイするという意味では,はみだし者や大君主,Captainもここに含んでよいかもしれません。
さて,本題です。これまでの重ね掛けは実際に重ね掛けしたものですが,これから考えるのは疑似的に重ね掛けする方法です。これを考える前に,重ね掛けの恩恵を再び整理してみましょう。
コスト軽減は購入に必要なコストを大きく削減できるのが利点です。たとえば,街道1枚ならコストは1しか下がりませんが,街道2枚なら2下がります。……本当でしょうか? このコスト軽減算は誤ってはいませんが,見落としているものがあります。合計コストです。カードを1枚しか購入しないのであれば,街道1枚で軽減コストは1,街道2枚で軽減2です。では,購入権を増やして2枚購入したら? そのとき,軽減されるコストの合計は街道1枚で2,街道2枚で4です。購入権の増加はコスト軽減の恩恵を大きくすることができるのです。コストの軽減量に注目すれば,購入権が街道の役割を疑似的に担っているといえます*5。
ボーナス獲得にも同じことがいえます。庭師6枚で屋敷1枚を購入するより,庭師4枚で屋敷2枚を購入するほうが獲得できる勝利点は大きくなります。また,凱旋の重ね掛けには通常5金1購入が必要ですが,0金1購入だけ増やしても,その後の凱旋回数だけ勝利点が増えます。コスト軽減と同じく,購入・獲得回数を増やすことでボーナス量を上げられるのです。
まとめ
購入・獲得時に効果のあるものは,それら自身を重ね掛けするだけでなく,購入・獲得の回数自体を増やすことでも効果量を上げられます。それゆえに橋やならず者は効果がかみ合っていて強いわけです。ほかにも,望楼・青市・渡し船・失われた技術・誘導・海路・鍛錬・移動遊園地・チャンピオン・教師・司祭あたりにも同じような考え方を適用できるので注意してみてください。