アクションF
概要:祝祭は村じゃなくて木こり
テーマ:カード効果の理解
n-bunaも夏感あふれるので好きだよ。
負けた数だけ記事書く配信Part9の記事3/3。
非常にシンプルな効果で,基本セットらしいカード代表格の祝祭。その本体は村と認識しがちですが,村だと考えるとなんか弱い……。その理由は,手札枚数にありました。
クロース・ウッドカッター
祝祭が村じゃなくてなんなんだよと問われれば木こりだよと答えます。手札を1枚消費して2金1購入。まさに木こりですね(絶版カードに喩えるの美しくない)。もちろん村要素もありますよ。アクションも増えていますから。しかし,「手札を1枚消費して」というのが非常にやっかいです。このせいで,村と同じ感覚で使うとデッキが回りにくいように感じるはずです。
ハード・ドロー
村鍛冶屋ならデッキを何枚掘っていますか? 手札は何枚増えていますか? 4枚掘って2枚増えていますね。では祝祭鍛冶屋ならどうでしょう。3枚しか掘っておらず1枚しか増えていませんね。
ドローソースが鍛冶屋ならまだよいでしょう。では堀なら? 村堀なら3枚掘って1枚増加,祝祭堀なら2枚しか掘らず手札増加はなし。
山を掘る能力が低いということは必要なカードを手札に引き込む能力が低いということと同義です。次の祝祭や鍛冶屋を手札に引けず,引ききりを達成できない可能性が村鍛冶よりも高いでしょう。また,手札が増えない(少ない)ということは,取れる選択肢が狭まるということです。当然効果選択系のカードは最善の選択とはいかないでしょうし,プレイ順は歪むことでしょう。なぜなら次の村系アクションを引けず,選択肢が狭いから。
オン・ゼア・マークス
実はサラッと流していましたが,気づいているでしょうか。デッキを掘る能力と手札を増やす能力に関して,祝祭鍛冶屋と村堀は等しいです。パーツの合計コストが4も上がっているのに能力が変わらないとはこれいかに。
4コスト増加分の差は2金1購入です。村でなくあえて祝祭を選択するというのなら,そこで求めているカードは村ではなく木こりであるといえます。村がほしいなら村のほうが強力です*1。適材適所ですね。祝祭書庫がコンボの型としてよく挙げられるのは,祝祭のドロー不足の欠点をなくし,単に村+木こりを達成する強力なアクションとして扱えるからです。
今ほしい効果は何なのか,そのために必要なカードはどれか,それぞれのアクションの役割を分解して考えてみるとわかりやすいかもしれません。
*1:もちろん極論であって村半分と木こりを内蔵しているといえなくもない祝祭も強いよ。