引ききれますか、そのデッキ
概要：デッキの能力を考えよう
テーマ：初心者脱却
これも傘村トータ。
THE BINARY - その切っ先が愛であれば Music Video
負けた数だけ記事書く配信11の記事2/6本目。
先日，狩場を入れている僕のデッキが回るのを見た狩場0枚デッキの相手がnice luckとコメントしてきました。うんうんそうだよね、狩場なんて高額カード買えて運がいいね……という話ではありません。相手にも狩場チャンスはありましたし，僕の狩場が早かったわけでもありません。単に，俺が引ききれないのにお前が引ききれている運の差だという意味です。相手は狩場0枚。キャントリップ（+1カードを引く，+1アクションを持つカード）はあるものの，1ドローすらついていないカードが6枚以上。いったいどうやって引ききるつもりだったのか。
ドミニオンの手札枚数は5枚
ドミニオンは，基本的に手札5枚でターンを始めます。何も工夫しなければこの5枚だけで属州を獲得しなければならないわけですが，それはなかなかに難しいことです。そこで，鍛冶屋のようなドローカードを使って手札，すなわち使えるカード枚数を増やすわけです。これを究極的に行ったのが，1ターンにデッキのすべてのカードを手札に引く，いわゆる引ききりデッキです。引ききりデッキには，大別して2つの型があります。
いっぱいドローして引ききる
引ききりの型その1は，とにかく村と鍛冶屋を連打してカードを引くものです。多くの引ききりデッキはこの型にあてはまり，改築や金貨などの，ドロー効果がついていないが強力なカードを大量に使える，それと同時に勝利点カードの許容枚数が多いのが利点です。しかし，村を最初に引けなければ何もできないという，いわゆる事故の発生の危険性があります。
鍛冶屋は3枚カードを引くため，1枚だけ入ったデッキが8枚以下なら引ききりが可能です。2枚入っていれば11枚まで可能。3枚あれば……。実際には，これに村を足した枚数までのデッキの引ききりが可能です（村はキャントリ以上の効果があり，実質枚数が0枚のため）。
亜種には寵臣や呪われた村，狩猟小屋のような手札リセット系があります。
キャントリップだけにする
引ききりの型その2。デッキ内のカードをすべてキャントリップにしてしまいます。そうすると，村の必要なく，絶対に事故らない引ききりデッキになっています。これは大きな利点ですが，キャントリ以外のカードの許容枚数は4枚までという欠点があります。改築などのターミナルアクションや属州などの勝利点カードが合わせて5枚以上になると，キャントリップをすべて引く前に手札がそれらのカードで埋まってしまい，それ以上動けなくなる可能性があります。
非ドローカードが4枚以下であれば，デッキが何枚あろうとも確実に引ききれます*1。
デッキを振り返る
さて，冒頭の相手のデッキを考えてみましょう。ドローなし*2・非ドロー6枚以上。引ききりは可能ですか？ 答えはNoですね。どれだけ運がよかろうとも，非ドローを最大で5枚までしか引けません。ここに勝利点が入ればさらに減ります。
差がついたのは運なのか構築なのか，自分のデッキは引ききれるのか止まるのか，冷静に分析してみてください。
