おまじない
93日目
ドミニオンアドベント（？）カレンダー2023の93日目。何か書いてくれる方は下のスプレッドシートに記入お願いします。
地味ではあるが
キャントリップって強いんですよ。もちろん、デッキトップの開拓者みたいな何もしない純粋なキャントリップは虚無ではありますが、市場や街道のようにきちんと効果をもったキャントリップはナメちゃいけません。
手札無限
ドミニオンの縛りに、手札の枚数と1ターンに使えるアクション権があります。民兵ならアタックをするのに手札１枚とアクション権1つを消費しますし、使者なら購入権を増やすのにそれを消費します。村鍛冶をつなげてやっと増やしたこれらのリソースを消費しているのです。ところが、これが散兵や市場なら消費せずにほぼ同じことができます。乱暴ないい方をしてしまえば、この効果を得るためには手札やアクション権を増やす必要がない、つまり村鍛冶をしなくてもよい、となります。
キャントリップには手札もアクション権も考慮しなくてよい、ということは、その分のリソースをほかに割けるようになります。使者で購入権を増やしていたところを市場で増やすようにすればドローが止まりにくくなりますし、アクション事故を起こしにくくなります。逆に考えて、使者の分の1枚を金貨に割けば金量が上がりますし、1アクションを民兵に割けばついでにアタックできるともいえます。特に4人戦でリソースが厳しく制限されるときにはキャントリップによる節約が大事になることは多いでしょう。
キャントリップで代替するとドローは止まりにくいしアクション事故を起こしにくい、とはいっても、非キャントリップがある限りその可能性は0ではありません。ならば、デッキすべてをキャントリップにしてしまえばどうでしょう。絶対に引ききれますし、もちろんプレイできないアクションなんてありません。ついでにハンデスも効きません。絶対に引ききれるので呪いにもすぐに対処できます*1。どうですか、組んでみたくなりませんか。
キャントリップデッキが最強かと思えるような書き方をしましたが、実際には実戦的なキャントリップデッキはほとんどありません。プレイ時にリソースの消費がない分、獲得時のコストが高すぎて遅いためで、たいていはほかのカードと組み合わせることになります。市場だけを連打するデッキはなんでもできているようで強いと誤解されがちですが、非常に遅く弱い戦術です。街道や行商人は特殊で、安くかき集められるためドローが弱い場において安定して属州を得るためにこれらを主体としたデッキを組むことはよくあります。ただし、このときも1ターンに1枚ずつの獲得では遅いので購入権は増やしたいですね。
*1:そもそも全部キャントリップにできるくらい圧縮が優秀なら呪い撒きは弱いという話はある。
