村のお話 - ステロゴリラがドミニオンするよ

対象：Dominion Online Lv.55に壁を感じている人
テーマ：カード効果の理解

　僕がファンをやっているOrangestarが新曲を公開したので今さらながら記事を書きましたその2。

　ドミニオンで勝つためにはサプライに並んだカードを理解することが重要です。鍛冶屋の次は村に決まってるよね。鍛冶屋編はこちら。

　村自体は雑魚と聞いてその意味を説明できる方はお帰りください。例によって細かい部分は省略しています。それが気になる方はLv.55なんて余裕で超えられる方だと思いますので，その場合も以降読まずにブラウザバックで問題ありません。お前は……強い！

アクションいっぱい夢いっぱい

　+2アクション。素敵ですね。村は1ターンにプレイできるアクションカードの枚数を増やします。村1枚で鍛冶屋2枚，村2枚で鍛冶屋3枚，村3枚で……村があればドミニオンでできることが格段に広がります。鍛冶屋を連打してデッキを引ききれます。1ターンのうちに民兵も魔女も撃てるようになります。村の強みはまさにここにあり，他に語るべき強みはありません。そこで，ここでは村について誤解してはならない点について解説します。

ドローカードではない

　鍛冶屋の解説で述べたドローの強みを思い出してください。ドローには出力増強と回転促進という2つの強みがありました。
　村には+1カードを引くという効果がついています。確かにドローはしているのですが，村のプレイ前後で手札の枚数は変わっていません。手札が増えていない以上，村に出力増強効果はないといえます。
　それでも1枚掘っているのだからデッキ回転には貢献していると思う向きもあるかもしれませんが，そんなことはありません。だって今引いた1枚って村がデッキに入った分でしょ？　村がなければその1ドローで引いたカードは最初から5枚の手札にあったと考えられます。鍛冶屋はデッキを圧迫する1枚に対し3枚のドローがあったため，差し引き2枚分のデッキ回転能力がありましたが，1ドローの村ではあってもなくてもデッキ回転に何ら影響がありません。

　ドロー効果による強みである出力増強と回転促進の効果がどちらも存在しない村は，ドローカードではありません。

ドミニオン界きっての弱カードである

　村は単体では何も効果を持っていないといえます。+1カードを引くという効果は村がなくても同じということはすでに述べました。アクション権は純粋に増えますが，そのアクション権増加は他の強力なアクションあってこそ輝きます。
　鍛冶屋であればそれだけを初期デッキに入れても6金以上が出る可能性がありますが，村だけを購入してもデッキの出力は上がりません。村を強カードとして扱うためには，増えたアクション権を有効に使うための強力なカードが2枚以上必要(1枚しかないのならそもそも村は不要)であり，それができないなら村は何もしない弱カードでしかなく，購入する手数が無駄です。

ぼっちでもいいじゃない

　村を初期デッキに単体で入れたときの何もしなさは商人と同じです。商人はあと1手銀貨を入れれば機能する可能性がありますが，村は機能させるためにあと2手必要で，しかも商人と同じく村自身が出力向上に貢献していません。村には手数がかかるのです。それが村でなく鍛冶屋なら即出力が上がるのです。ステロができるのです。ムラムラしてもその欲望に身を任せるのではなく，村を活かす強力なカードがあるか，そのカードを集める手数があるかを考えてみましょう。まぁアクションいっぱい並べるの楽しいんだけどね。