見極める
324日目
ドミニオンアドベント(?)カレンダー2023の324日目。サムネはここにあるよ。何か書いてくれる方は下のスプレッドシートに記入お願いします。スプレッドシートは過去記事のリンク集も兼ねているので過去記事もよろしくね。
落ち着け
相手より強くなっていないように見えても、キーカードさえガメてしまえば中盤以降なんとでもなることはよくあります。顕著なのが村とドローです。今日の話はサプライを見て組むべきデッキをある程度想像できる人向け。
金量の問題で圧縮カードを触りにくい展開になることがあります。大抵は5-2から高コストカードを購入し続けられているラッキーな展開ですが、相手だけ圧縮しているとだんだんと相手が安定してきて自分のほうが弱いのではないかと思ってしまうのではありませんか。そんなときは、彼我のもっているキーカード枚数を数えるとともに、相手のデッキパワーをよく考えてみましょう。
例
たとえば以下のサプライで厩舎ーパスー厩舎ー銀貨ーならず者のような購入をできたとしましょう。その間、相手は交易路で地道に圧縮をしつつ村を購入し続けていました*1。自分は無圧縮村なしで厩舎を引けないと話にならないのに対し、相手は村をかき集め、屋敷も切り終えて厩舎から一気に強くなりそう……というのは杞憂です。
このサプライは適当にならず者を並べて適当に3山を枯らすことになるでしょう。となれば、ならず者を引くための厩舎と並べるための村が必要です。村は(非ドローゆえとても弱いが)祝祭でもよいので、厩舎こそガメりたいカードです*2。
さて、こちらはならず者と銀貨が入っているので厩舎なしでも5金が見込めますし、な銀銅銅屋で村村購入ができます。対して、相手はならず者を受ければ5金不可、交易路を引けば5金不可、ならず者も交易路もなくても村村購入不可と、圧縮しただけであって実はデッキパワーは低いままです。厩舎さえ入れば楽になりますが、そもそもその厩舎を購入できません。
村が相手4枚こちら0枚であろうとも、その後こちらが1ターンに2枚ずつ購入すれば6-4です。相手はアドバンテージというアドバンテージを稼げていません*3。
キーカードは何か、相手のデッキパワーはどの程度か、ということがわかれば、相手が村をガメているように見えてもあわてることはないよという話でした。逆に、村こそガメなければならないサプライでは、相手が高コストカードで遊んでいる間に村をガメてしまえば後からいくらでもまくることができます。先日の村落or書庫をより大きな差にしたサプライですね。割とよくあります。
ところで
このサプライの交易路は特に弱いカードです。そもそも生産性のないターミナル1枚圧縮が弱いというのはありますが、このサプライのドローは厩舎なので銅貨は圧縮しなくてよい、どころかしすぎると事故率が上がります。つまりこのサプライにおいて交易路は屋敷を圧縮するカードですが、交易路を購入した時点で5金に貢献しないカードが屋敷3枚と交易路1枚の計4枚で悪化しており、1回使っても屋敷2枚と交易路1枚の計3枚で初期デッキと変わりません。デッキ3周目を迎えてなお初期デッキと変わらないなら、圧縮として役に立っているとはいいにくいところです。銀貨ー交易路ー銀貨ー隠し通路*4(屋敷+交易路枚数は3枚)と、銀貨ー銀貨ー厩舎ー隠し通路(屋敷+交易路枚数は3枚)のどちらが強いかは明白ですね。