成長率
試合予定おしらせBot
今日10/23も明日10/24も今のところ日本勢はおろか海外勢の試合もなさそうです。
296日目
ドミニオンアドベント(?)カレンダー2023の296日目。サムネはここにあるよ。何か書いてくれる方は下のスプレッドシートに記入お願いします。スプレッドシートは過去記事のリンク集も兼ねているので過去記事もよろしくね。
成長率
ドミニオンはデッキ構築ゲームであり、拡大再生産ゲームです。勝つためには、獲得するカードに生産力が求められます。最初から屋敷や公領をかき集めても勝てないのは、2金や5金を使って得たカードの生産力が0金で成長率が0だからです。最大値は上がらないうえにゴミがデッキに混ざるのでむしろデッキが弱体化しています。5金を使ったなら次のターンはその5金+獲得したカードによる生産をしなければなりません。この再生産の効率が大事なのです。ほんなら銅貨を買い集めるのは強いのか、というと半分だけ正解です。
前提条件
サプライの銀貨をすべて獲得するという効果の1金イベントがあったとしましょう。これを初手で購入したとき、(2ターン目の獲得は考えないものとして)1ターン目から3ターン目にかけての成長率はどのくらいでしょう。2金×40枚を1金で得るのだから80かというと、そうあまくありません。40枚もの銀貨を引くすべがないからです。銀貨5枚しか使えず、実質的には10といったところです*1。
獲得したカードを使えなければそのカードの生産力は0です。つまり、デッキの成長率をそのまま考えるときには引ききることが前提条件となります。この前提を満たせるのなら、銅貨を購入するのは優れた金量確保手段です。満たせないのなら、評価をやや低めに見積もってやる必要があります。
成長率いろいろ
何金支払ったら何金増えるか、というのを意識すると、効率的な拡大につながるのではないでしょうか。いくつか例を見てみましょう。
市場は大市場に比べて圧倒的に集めやすいカードですが、大市場と違って集めても強くありません。成長が鈍すぎるのです。市場は5金支払って1金増えるので成長率0.2、大市場なら0.3強です。
基本的な財宝は金量出力に全振りしている分効率がよく、金貨は0.5、銀貨は0.6強、銅貨に至っては0金で獲得できてしまいます。割れないよ……。下手なコンボがステロに負けるのはこの圧倒的な効率のよさによります*2。名品過払いで得た銀貨は1金支払いで2金産出ですし、ギルド集会所下なら1金支払いで3金産出です。ただし、市場などと違ってこれらの財宝を引くためのコストが別にかかることを忘れてはいけません。たとえば、銀貨を(アクション権を消費せず)引くためには銀貨のほかに村+堀が必要で銀貨と合わせて8金かかり、成長率は0.25に落ち着きます。おや、かなり落ちたのにまだ市場に勝っていますね。安定性や購入権を重視するなら市場に軍配が上がりますが、とにかく金量を上げたいというだけなら銀貨がいかに優秀かということを示しています。
祝祭は銀貨と同じく0ドロー2金カードですが、自身にアクション権がついているので村分を考慮しなくてよくなり、まとめて用意しなければならない金量は銀貨より多いもののコンボデッキにおいては成長率が銀貨に勝ります。購入権もあるしね。
ドローを考慮しなくてよいのなら
念視の泉ですべてのアクションを引けるという状況なら、祝祭はドロー分も考慮しなくてよくなり、成長率が0.4まで跳ね上がります。念視の泉が強いのはこの見えないコスト踏み倒しによるものなんだなぁ。
財宝でいえば、有力者をうまく使える場なら銀貨の1枚や2枚が増えたところで必要なドローカードの枚数は変わらず、ドロー分のコスト(とそれに伴ってアクション権分のコスト)をほぼ無視してよくなります。あるいは、ゲーム終了ターンに爆発させる前提なら物乞いは1枚分のドローで3金を産出する2コストカードというふざけた高パフォーマンスカードに成り上がります。どうせ引ききらないデッキであったり、駐屯地などでドローに余裕があったりするなら、終了ターンより早くから物乞いをプレイしてもなんら困りません。
行人はドローを内包した0コスト銀貨とも考えられますし、織工はドローこそ必要なものの4コストながら銀貨2枚を獲得して4金を出すカードです。