シャッフル - ステロゴリラがドミニオンするよ

176日目

　ドミニオンアドベント（？）カレンダー2023の176日目。サムネはここにあるよ。何か書いてくれる方は下のスプレッドシートに記入お願いします。スプレッドシートは過去記事のリンク集も兼ねているので過去記事もよろしくね。

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セット

　7金7金7金7金よりも6金8金6金8金のほうが強い引きです。村だけ鍛冶屋だけよりも村鍛冶セットのほうが強い引きです。そして、紙で遊ぶときには意図的に積みこむイカサマもできますし、そうでなくともシャッフルがあまければ固まってしまいます。いくつかのシャッフルを組み合わせて、よくきりましょう。

　おすすめはヒンズーシャッフルとディールシャッフルの組み合わせです。
　ヒンズーシャッフルはカードの束の上下を入れ替えるシャッフルで、「シャッフル」と聞いて最初か2番目にイメージするであろうあのシャッフルです。ちゃっちゃっちゃっちゃって混ぜるやつ。ただ、カードの束の上下を入れ替えるだけなので、8金セットや村鍛冶セットが分離しにくく、ひとたびセットができてしまえば事故らなくなりがちで、手札に残った勝利点カードの塊を山札の底に沈めることもできてしまいます。そこで、ディールシャッフルです。
　ディールシャッフルは俗にn山切りとも呼ばれるシャッフルで、カードをいくつかの山に分配し、その山を束ね直すシャッフルです。近くにあったカードとはわかれるため、セットが維持されにくい特徴があります。しかし、山に配る順番を一定にしているとn枚目・2n枚目・3n枚目……のカードがくっつくため、山の数ないし分配順には注意する必要があります。というのも、引ききりデッキなら問題ありませんが、非ドローステロの場合、nが6の約数・倍数だと購入したカードだけの山が生まれるからです。意図的に銀銀銀銀のターンと銅銅銅銅のターンを作れてしまうわけです。もっとも、そんなことをいったら意図的に礼拝堂と屋敷をくっつけたりほかアクションと分けたりもできてしまいますが……。あらぬ疑いをもたれねよう、4山5山あたりで混ぜたり、分配する順番をランダムに変えたりするのがよいでしょう。また、山を束ねるときの順番も適当に変えるとよいですね。
　最後に、他プレイヤーにワンカットでも入れてもらうとなおよいでしょう。上記のどちらのシャッフルでも、意図的に強いカードを浮かせることはできます。特に大会では、上下を他人に決定させるだけでも多少はイカサマをしていないと主張する材料になります。自分を守るためにもワンカットをお願いしたほうがよいでしょう。また、その相手は上家か対面がよいでしょう。たいていのシャッフルはクリーンアップフェイズでしょうから、下家はもうターンを始めているかもしれません（もちろん厳密なルールでは誤りだし状況によってはゲームに影響を与えるので望ましくはないが、大会には時間制限もあるので時短できるところは時短したい）。暇な相手にやってもらいましょう。
　また、リフルシャッフル（カードを2つの山に分けて両手に持ち、パラパラと交互に重ねるシャッフル）はカードが傷みやすいので他人のカードではやらないほうがよいでしょう。気にしない人もいるかもしれませんが、僕はあまりよい気持ちになりません。

　と、ここまで読む限りだと常に複数のシャッフルを組み合わせて入念にきるのが正解に見えますが、そんなことはありません。それには時間がかかるという大きな大きな弱点があるからです。イカサマをしていないという主張だったり、ランダム性だったり、そんなことよりもターンをさっさと進めていっぱい遊ぶことのほうが大事だという会もあります。そういうときにひとりだけいつまでもいつまでもシャッフルをしていると逆に迷惑です。場の空気を読みたいですね。とかいいつつ僕はやりこんだ環境の癖でカジュアルな場でもついついワンカットをお願いしてしまうのですが……。