移動動物園詳解
52日目
ドミニオンアドベント(?)カレンダー2023の52日目。何か書いてくれる方は下のスプレッドシートに記入お願いします。ところで2月25日と26日の分が空いているのですが誰かGPレポ書きませんか。
詳解11
この記事で評価が変わったカードの紹介だけしたけどせっかくならもう少しちゃんと解説すればいいじゃんと気づいたので始まった詳解シリーズ。11日目は移動動物園。
3ドロー1アクション
移動動物園は運がよければ3ドローするカードではなく、運が悪くなければ3ドローするカードです。適当に獲得してわぁい3ドローできたよをするのではなく、3ドローできるように構築するものです。
見誤ったポイント
ここで、僕が初心者だったころに移動動物園がどう見えていたかをまとめます。
強いところ
- アクション権を減らさず3ドローできるかもしれない
弱いところ
- 運がよくなければただのキャントリ
圧縮というm(ry。3ドローしてくれたらいいなで使っていたのが誤りです。3ドローするとはどういう状況であるのか、想像力をはたらかせなければなりませんでした。
移動動物園評
現在の移動動物園評はこんな感じです。
強いところ
- 3ドロー1アクション
- 安い
- ハンデスがとても弱くなる
弱いところ
- 補助がないと能力半減
- 手札を見せてしまう
正しく使えば非常に強力なカードです。適切に補助をしてやり、大移動しましょう。厩舎もびっくりのこのドロー力がたったの3コストなので、上手く使えるとそうでないとでは雲泥の差がつきます。
民兵などのハンデスアタックが弱くなります。完全に無になるわけではありませんが、ほとんど効かないどころか、圧縮が不完全なうちから3ドローを許すために利敵行為になることが多いのです。
どうせ引ききるので手札公開はそこまで痛くないことが多いのですが、今は亡き禁制品などごくまれに影響することがあります。まぁ禁制品を使うこと自体少ないですし気にしなくてよい弱点ですが……。引ききれなかったときは次ターンの手札がある程度読まれてしまうのでそこそこ影響が大きくなります。アタックの選択だったり剣闘士の公開だったり、相手が丁寧なプレイをするなら変わってきます。
使い方
移動動物園を集める前に、サプライを見渡しましょう。移動できるサプライですか。圧縮したり捨て札したりできますか。ほかに強いドローはありませんか。移動補助があるならコスパのよさでおおむね移動動物園に軍配が上がりますが、移動補助がないならほかのドローを使ったほうがよいでしょう。
また、ドローした後に何をしたいのか確認しておきましょう。鍛冶屋のようなふつうのドローなら、雑に金貨5枚と市場1枚で16金2購入ですなどと妄想(金貨5枚は重いのでもっと別の金量の出し方をしたい)してもよいですが、移動動物園デッキで金貨5枚は重いどころの騒ぎではありません。無理です。また、目的もなくドローしても意味がありません。村落で捨てまくって疑似引ききりしたら出た金量が3金でしたではお話になりません。プレイしたいカードは何か、どのようにして金量を確保するのか、考えておきましょう。ドミニオンにおける基本中の基本ですが、移動動物園はその楽しさからここがおろそかになりがちです(当社比)。
大敵は移動動物園前にプレイできない財宝や勝利点で、特に枚数の多い初期デッキはなんとしても圧縮したいところです。ほかには、単純にデッキ内の種類数を増やせば銅貨や屋敷が薄まるので3ドローしやすくなります。
完全に圧縮できずとも、移動動物園より先に手札から消費してしまえば問題ありません。捨ててしまったり、闇市場でプレイしたりと抜け穴はあります。特に収穫祭には村落や馬商人がいるので、これらで銅貨や屋敷をアクション権・購入権・金量に変換しつつ移動動物園でガンガン回せると爽快です。終盤は属州が邪魔なので、強力な圧縮手段があったとしても捨て札手段は用意しておきたいところです。
非常に強力なドローカードなので枚数を集めたいところですが、初手は禁物です。初手で購入したところで3ドローにはならず、何の生産性もありません。え? 家宝たくさんの避難所場? アリかもしんねぇ。
初手は圧縮と追加獲得がよいでしょう。移動することを最優先に考えるなら屋敷よりも枚数の多い銅貨を優先して廃棄したいところです。また、移動動物園を集めるための工房系や購入権もほしいのはいうまでもありません。集めたいカードをいきなり購入するのではなく、圧縮して獲得手段を増やすことから始めるべきであるというのは今年の共通テストにも出ましたね*1。
勝利点カードは移動の大敵なので、グダグダして公領戦に持ちこまず、サクッと速攻ですませましょう。捨て札や追放、原住民の村などがなければ、勝利点行動後の失速はいつものデッキよりも激しいものであると心得てください。
*1:ただし、4人戦においてはそんなことをしている時間はなく、面子とサプライによっては村枚数を確保するために初手村が正解ということすらあります。