デッキコントロールの前段
331日目
ドミニオンアドベント(?)カレンダー2023の331日目。サムネはここにあるよ。何か書いてくれる方は下のスプレッドシートに記入お願いします。スプレッドシートは過去記事のリンク集も兼ねているので過去記事もよろしくね。
ステロと引ききり
アクションカード2枚程度と大量の金貨銀貨で属州を買い集める戦術を俗にステロと呼びます。対して、アクションカードを毎ターン大量にプレイし、自分のカードをすべて引くデッキも存在します。これを引ききりデッキと呼びます。今日は引ききりデッキと比較してステロがどのような特徴をもつのか解説します。デッキコントロールの話をする前に知っておいてほしいことです。引いたとこ勝負をしている初心者向け。
ステロの強み
ステロが優れている点は大きく2つあります。
ひとつはデッキに必要なパーツが引ききりコンボと比べて圧倒的に少なく、手数がかからないこと。コンボデッキがパーツ集めをしている段階で、ステロは属州を購入し始めています。
もうひとつはアクションカードが非常に少ないため、+アクションをもたないアクションカードを複数引いてしまってプレイできないアクションカードが手札に残ってしまう、俗にいう事故が起こりにくいことです。どれだけ強いアクションカードでも、プレイできなければ意味がありません。事故ってしまえば購入しなかったようなもの、どころか手札枠を圧迫している分なかったほうがマシなくらいです。だって、事故ったアクションって銅貨より弱いカードですよね?
ステロの弱み
もちろん、よいことばかりではありません。パワー・耐久力・再現性の面で引ききりデッキに劣ります。
ステロは毎ターンアクションカードをプレイできるとは限らず、アクションカードなしのターンの出力はかなり小さなものです。財宝しかありませんからね。
ゲームが長引いてしまったときにも困ります。ステロデッキはシンプルな構造であるがゆえ、あまり多くの勝利点カードを抱えられません。同じ枚数の勝利点カードを獲得したとき、引ききりデッキよりも8金が出にくくなります。
ドミニオンは運が絡むゲームです。どうしたってアクションカードが山札の底に沈むことはあります。村も鍛冶屋も大量に投入する引ききりデッキにおいてはそのすべてが沈む確率は低いものの、アクションカードを1枚か2枚くらいしか入れないステロデッキはそこそこ沈みます。そのうえ、できることが少ないのでリカバリーできません。運が悪いときとそうでないときとで同じ枚数の属州を獲得するのにかかるターン数が大きく変わってしまいます。つまり、勝つために必要な勝利点数・ターン数の予測を立てにくいのです。
ちなみに、デッキの底とは一番下だけを指すものではありません。
たとえば、鍛冶屋ー銀貨から入って4ターン目に鍛冶屋を引いたとき、ここで鍛冶屋をプレイするとシャッフルが入ります。つまり、5ターン目の手札には鍛冶屋がありません。3ターン目に鍛冶屋を引いていれば3ターン目5ターン目と鍛冶屋をプレイできたことを考えると、プレイ回数が減っており沈んだようなものです。
このように、下から4枚でなくとも底であるパターンが存在します。パトロールや大使館など、山札を掘る枚数が多いほど底の範囲も広がります。これらのカードでステロをするときは、特に分散が激しくなります。