執事ステロ動画を投稿しました
はじめに
ご無沙汰しておりました中級者になれるかもしれないステロ動画第7弾として執事ステロをしている動画を投稿しました。
例によって中級者以下向けの内容ですが一部上級者の判断を知りたいところもありますね。うーんステロって奥が深い。そうだ皆コンボじゃなくてステロしようぜ(ゴリラ)。以下動画内で説明しきれなかった補足です。
各ターンについて
1・2ターン目
初手はいつも通りのアクションー銀,つまり執事ー銀です。執事ー執事の方が屋敷廃棄能力に優れますが上に伸びにくいのでこちらの方が好みです。とはいえ,動画内でも触れたように以前に僕自身が執事ステロ13ターン属6したときは執事ー執事でした。(2018/11/1 修正 正しくは執事ー銀でした) やはり屋敷が2周目にすべて消えてくれることの恩恵は大きそうです。もちろん執事ー執事が許されるのは執事2枚を被らせない右手力がある人だけです。執執銅銅銅とか目も当てられない。コンボするときは圧縮命なので執事ー執事の方が強いと思います。まぁ相方は執事以外のアクションじゃないのかというのは考える必要がありますが銀貨よりは強いことの方が多いんじゃないかな。
3ターン目
圧縮ターンにも購入によるデッキ強化ができると執事はとても強いですね。今回は2コストの優秀なカード代表格中庭がありましたが,他にも施しなんかがあるとちょっと何やってるのか分からない強さですね。もっとも,施しがあるなら執事より礼拝堂の方が良い気もします。
5ターン目
中庭は鍛冶屋よりも実質ドロー枚数こそ劣りますが事故の削減と金量の調節という2点において鍛冶屋に優れます。ここでも執事を戻すことでデッキ内の2金出力カードの無駄をなくしていますね。これが鍛冶屋だと8金で無駄です。このタイミングで8金出ても,属州を購入するとデッキパワーが一気に落ちてその後の属州や金貨の購入につながらないため,購入するべきは金貨です。
また,コンボにおいてもデッキトップに戻す効果が便利なパターンがあります。ドミニオン廃人勢が大好きなカードである前哨地と策士の2枚もその恩恵にあずかれますね。
前哨地は追加ターンを得られる強力なアクションですが,そのかわり追加ターンの手札は3枚しかありません。しかし中庭を使えばこの3枚に書庫のような手札が一定枚数になるまでドローするアクションを仕込むことができます。前哨地のデメリットが消えましたね。
策士は次ターンに2ターン分の手札・購入権・アクション権を得られますが,その代償として策士をプレイしたときには手札をすべて捨てなければなりません。これでは通常は何も購入できませんね。この策士を毎ターンプレイして毎ターン手札が10枚の状態でアクションフェイズに入る策士ループという戦術は強力で楽しいものがあり,その形態は様々です。そのうちの1種に,前哨地と中庭を用いたものがあります。もうわかりましたね。というかブログを読み漁っているようなドミニオンスキー諸氏ならもう既にご存知かもしれませんね。前哨地をプレイしたターンに中庭でデッキトップに策士を仕込んでおくのです。そうすると前哨地による追加ターンというそもそも手札が少なく弱いターンを犠牲にするだけで毎ターン策士が持続している楽しい状態が出来上がりますね。もちろん前哨地をプレイしたターンには普通に財宝カードをプレイしてカードやイベントを購入することが可能です。
他に中庭の戻す効果が生きる場面としては原住民の村へのピンポイント島流しやGhostをかけるカードの選択・引き切りGhostなどでしょうか(Ghostは山札からアクションをサーチするため,引き切ってしまったら通常機能しない)。なんだか中庭について書きすぎてこれは中庭ステロなのかという気すらしてきましたね。
10ターン目
ここが今回の動画の芸人ポイントです。残り4枚の山札に2枚眠っている銅貨のうち片方だけでも引けばいいのに引かないで6金出ないドミニオン下手くそマン。しかし,確実に6金を出すために2コインの効果を選択した場合,11ターン目の手札が銅銅属屋と何か1枚のため,8金はおろか5金すら望めない弱いターンとなります。よって引くのが正解だと思います。
12ターン目
ここで2枚引いたのは怪しいです。この時点で属州を4-1で分けており,相手は勝利点カードを屋敷含めて5枚抱えています。つまりこちらと同じ枚数であり,ステロにおいてこの勝利点枚数はほぼ息切れラインとなることが多いです。また,属州が3枚残っているため,2ターン金貨購入に手数を投資してもシャッフル後まで属州は残ります。もしシャッフル後すぐに属州を購入できなかったとしても,それで負けるなら属州を3魔ターン連続で購入されているわけですが,こちらと同じ枚数の勝利点カードを抱えた相手にそれをされる可能性は考えなくてよいと思います。
さて,ここまで考えたところで現在の手札と山札に戻りましょう。残りの山札が金銀銅銅属屋のため,ここでドローしなければ2/3の確率で次のターンに6金出ます。ドローした場合はこのターンに2/3の確率で6金が出ます。2/3という数字そのものは等しいですが,ここで購入した金貨が次のシャッフルに混ざるか混ざらないかという大きな違いがあります。ドローしなかった場合,2枚か最低でも1枚は金貨が入ります。ドローした場合は1枚か最悪0枚です。また,ドローすればシャッフルが早まるため,5枚目の属州を前のめりに購入することができるかもしれません。しかし,先に説明したように今は5枚目の属州を急ぐ必要がありません。よって安定して金貨を入れられる2コインの選択が正しかったのではないかと考えます。なお,ドローにより8金が出る可能性もあるにはあります。しかしそれは1/5と低く,繰り返しになりますが5枚目の属州を急ぐ必要のないこの状況ではそれにかける必要もないのではないでしょうか。この12ターン目の選択について,上級者諸氏はどのようにお考えでしょうか。
13ターン目
もうさすがに公領でよかったと思います。いくら相手のデッキが汚いとはいえここで購入した金貨を使えるのは最速3ターン後です。さすがにはたらかないでしょう。
まとめ
今回の購入順は以下の通りでした。
3ターン目に屋敷を2枚廃棄できたこととサプライに中庭があったことから金貨,属州へと手が伸びるのが早まりました。また,10ターン目には1/6を引いてしまったもののカウンティングによりドローを選択したことで11ターン目が非常に弱くなることを避けました。執事を使うときは手札2枚でできることがあるか,山札に残っているカードは何で,どの効果を選択するのが適切か,ということに気をつけてみると中級者への道が開けるのではないでしょうか。
今回のオープニング動画は拙作でお耳汚しをしてしまったのでこちらでお耳直ししてください. dorikoさんの『bouquet』。