ステロゴリラがドミニオンするよ

ドミニオンのために開設したけど多分気が向いたときにドミニオンに限らず適当なこと垂れ流します

呪いの脅威

概要:呪いの本質はマイナス点にあらず
テーマ:カード効果の理解

 負けた数だけ記事書く配信37の記事2/2本目。

 ドミニオンは相手が泣いても殴るのをやめないゲーム。

Q. 呪いは-1点だけで大したマイナスではないので基本的に無視してよい。〇か✕か。

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 さて,どう答えますか。呪いを6枚受けても属州を1枚購入すればトントンですね。なら属州をまっすぐ狙ったほうが点数効率がよく強い。よって〇。……なるほど完璧な作戦スねーっ不可能だという点に目をつぶればよぉ~!

 ある程度ドミニオンをやっていれば圧縮の強さは理解していると思います。していなければこちらをどうぞ。圧縮するのが強いなら,相手のデッキに圧縮の逆をしてやるのも強いわけです。呪いを撒くというのは相手に-1点を与えることではなく,相手のデッキに不純物を混ぜることでデッキの回転を阻害したり金量を落としたりすることです。呪いが入ったデッキは無圧縮デッキよりもさらに回転力・金量出力に劣るものとなり,まともに属州を購入することなどできません。強力な圧縮カードがあったり,高速ゲーム下での遅い呪い撒きであったりするのでなければ,基本的には無視してよいものではありません。よって冒頭の答えは✕です。もっとも,勝利点のスケールとして属州が大きすぎて大したマイナスではないという点は間違ってはいませんが……。

 呪いへの対策として,礼拝堂などの高圧縮は誰でも思いつくでしょう。ひょっとすると礼拝堂は圧縮カードではなくアンチ魔女専用カードだと思われているかもしれないくらい簡単な対策です。しかし,呪い場に常に強圧縮があるというわけではありません。ならばどうするか。自分が撒けばよいのです。呪いは無限ではなく,限られた枚数しかありません。つまり,自分が撒けば撒くほど相手に撒かれる枚数が減るのです。自分が撒かなければ10枚総受けですが,撒けばおおむね5-5になりますし,相手が無視すれば逆に0-10ですべておしつけることができます。

 呪い合戦となったとき,4人目魔女問題がよく挙げられます。4人戦において,すでにほかの3人が魔女を購入しているとき4人目の自分も魔女に参戦すべきかという問題です。このとき,ほかに強力なカードがなければおとなしく魔女と契約すべきですが,銀貨マシマシ系カードやほかの強い5コストカードがあるなら参戦しない理由があります。
  呪いがはびこる場においてはもはや回転力云々ではなく,いかに5金を出して公領を購入するかのゲームになります。よって呪いの枚数差による被害のうち,回転力に関してはほぼ無視してもよく,勝利点差が最も重要になります。さて,呪いを3人で均等に撒いた場合,それぞれの受ける枚数は6-7-7-10となります。対して,4人で撒いた場合は7-7-8-8。正直,4人目が呪いを撒いた場合と撒かなかった場合では相対的に3点,つまり公領1枚分でしかなく,大差ありません。1枚で大きな金量を生み出せるカードや銀貨を大量に獲得できるカードがあるならば,金量出力の低下という呪い受けのデメリットも消せるため,4人目の魔女よりも強い場合があります。自分が撒くのも大事ですが,呪い場に慣れてきたらほかの手とも比較してみましょう。